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quadruplus!!は獣化小説を公開したり、獣化情報を紹介したり、そのほか色々なことを乗せていくブログです。
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タイトルの通り、国立国会図書館に行ってきました!

http://www.ndl.go.jp/

国立国会図書館は、日本で出版された本のほとんどが納められています。
勿論、漫画なども。

時間の都合上、あまり長居は出来ませんでしたが、
TFモノでありながら今まで読めていなかった
石森章太郎の「怪人同盟」と
佐藤晴美の「リョク-神化-」を読んできました。

折角関東に住んでいるので、これからもちょくちょく行って、
色々本を読んでTF分を補充しながら創作エネルギーにつなげていければいいなと思っています!

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また今回も一つ妄言を書きたくなったので、書きますですはい。

※以下は全て勝手な持論です。ふーんと思いながら読んでください。

よくほら、「創作エネルギー」っていう表現使ったりするじゃないですか。

クリエイターがモノを生み出すとき、特にこのデジタルの時代、僕らみたいな小説書きや絵描きっていうのは、「ほいほいほい~」とPCに向かって何かしてれば数時間後に作品が出来あがってる! みたいなイメージ有るじゃないですか。無から有を産み出す的な。

でも実際問題、そんな錬金術みたいな事できるわけないんですよね。僕らがクリエイションしたそれらは、元々はクリエイターの持つ「何か」だったはずで、つまるところそれって創作エネルギーなわけなんだと僕は思ってるんですよ。

って言ってると何が言いたいのか分からないので、噛み砕いていくんですが。

位置エネルギーと運動エネルギーって物理で習うじゃないですか。

●←位置エネルギー持ってる

落とす

●←運動エネルギー持ってる

的なヤツ。

(まだ習ってない人ごめんね~)

つまるところ、エネルギー保存の話で、最初に持っていったエネルギーと、その後別のエネルギーに変わった後でエネルギー量って変わらないってやつ。

アレと一緒で、創作エネルギーっていうのも、つまりそういうものだと思ってるんですよ。

たとえば、位置エネルギーを得るためにモノを高いところに移動するには、そのためのエネルギーが必要ですよね。
これっていわゆる「創作意欲を高める」って事に該当して、つまり例えば、その創作意欲を高めるのは人それぞれ方法は違うんでしょうが、あくまで例えば「他の作品からエネルギーを貰う」とか「人生経験を通じて知識を得る」だとか、きっとクリエイターっていうのはありとあらゆる経験を、大なり小なりクリエイションのためのエネルギーに変えるわけで、そうやって、自分の作りたいものを作るためのエネルギーを蓄えていく、これが「創作エネルギー」だと思うんですよね。

で、作品を作っていく時にはそれを消費して、つまり創作エネルギーを作品そのものに注ぎ込んで、まるで位置エネルギーが運動エネルギーに変わるかのように、別のエネルギーへと作り変えていく。

で、この時削っている創作エネルギーと言うのは、実際の体力であったり、気力であったり、或いは時間であったり。人それぞれ消費率は違うでしょうが、少なからずエネルギーは削れていっているんだと思うんです。

中には「いや、そんな消費してないけど」みたいな人とか「いやむしろ書けば書くほどエネルギーたまるんだけど」みたいな人が、本当にごくまれにいると思うんですが、そういう人ってきっと作ってエネルギー消費するのと同時に、自己発電で補っていける人だと思うんですよ。

創作エネルギーを作品エネルギーに変える段階で、そのエネルギーを如何に効率よく変換できるかっていう、言ってしまえば「創作エネルギー効率」のは、実はクリエイターの質に大きくかかわる一つの素質なのかなって思っています。

作品を生み出し続けなくなる人の理由として「情熱が」だとか、「モチベーションが」だとか、そういう話をよく聞きますし、僕もよくするんです。しちゃうんですよね。

でも、実際すげー数書く人見てると、そういう人ほど、情熱とかモチベーションを持ってるわけじゃないんですよね。「なんか書けちゃう」的な。そんなの聞くとうぎぎってなったりするけど、つまるところ、「情熱」や「モチベーション」が無いとクリエイション出来ないっていうのは、位置エネルギーの話で言えば、創作するまで自分を持ちあげるエネルギーを消費している事で作品を完成させてきたから、それが枯渇すると、作品に転換するだけの創作エネルギーが生み出されなくなっちゃうんだと思うんですよね。

で、エネルギー効率の話からちょっとずれたんですけど、つまるところ、
たとえば「20」の創作エネルギーで「10」の作品を作れる効率のいい人と、
「100」の創作エネルギーで「20」の作品を作れる人とでは、
出来あがる作品の質が後者の方が上でも、結果的に長く続けられるのは前者だけっていう事態になってしまったりするんですよね。

前者は20まで高めれば書けるわけだから、特別気合い入れたりとかしなくても、まぁそこそこのモノができます。
後者は「やってやるぜ!(CV矢尾一樹)」とか言いながら前者の5倍の気合いを入れて作品を作り上げて、結果的に前者よりもすぐれた作品を生み出すことが出来るのですが、結果的には毎度毎度高いところまで創作エネルギーを高めなくてはならなくなって、息切れを起こしてしまうんじゃないかなって思うんです。

とすれば、創作を長く続けていく上でやっぱりこの「創作エネルギー効率」っていうのは重要なファクターだと僕は思うんですよね。
じゃあその効率をどう高めていくか、と言う話にはなりますが、そこは具体的には分かりません。その他一切の事は分かりません!

でも、そのー、何て言うんだろ。

たとえば、作品を作り上げていく時に余計な事を考えたりしてないかとか、余計な時間を消費していないかとか、一つチェックしてみるのはいいのかなとは思うんですよね。

作品効率を高めるっていうのは、何も
「100」から「20」を生み出す力

「100」から「40」を生み出す力
にしなくても
「50」から「20」を生み出す力
にできれば、結果的に自分の力っていうのは付いていくことになると思うんですよね。

たとえば、そう、設定を考えるときに「不要な設定」で悩んでいないかとか。
「この設定がなきゃ、世界観が成り立たない!」と作者が思ってる世界観設定の、まぁ大体7割~8割ぐらいって、無くても世界成り立つなーっていうのが、僕の経験上の実感です。
主人公の友人関係がどうで、その友人の性格がどうで、この世界にはこういう企業があって、こういう文化が成り立っていて、みたいなモノって、まぁ、大体どうでもよかったりします。つまり、作者が折角貯めた創作エネルギーが作品エネルギーに上手に変換出来ていない、典型的な例だと思うんです。

まぁ、この例は漫画とか小説だとかを意識した例ですが、そうじゃなくてもそうだと思うんですよね。音楽とかでも、余計なバックグラウンド設定したり、深い意味とかギミックとか小細工しても、まぁ大体聴き手には伝わらないし、全然違うところに感動されたりっていうのも有りますし。

クリエイターって、まぁ人それぞれですから全てが全てではないですが、多くの場合形の違いや目的の違いはあれどクリエイションを通じてやりたいことは「何かを伝える事」だと思ってるんですよね。そのためのエネルギーが創作エネルギーで。

じゃあ、伝えたいことのために本当に必要なエネルギーを生み出すためのファクターって何なの? っていうのを取捨していく必要があって、生み出す作品エネルギーが少ない創作エネルギーなら、いっそ捨てちまってもいいよってところなんですよね。
まぁ、でも、折角のアイデア、折角高めたモチベーション、なかなか簡単に捨てられやしないんだけどさ。でも、捨てなきゃって時、あるんですよ。そこで勇気持って「これはいらない設定」「このシナリオは組みこまない」「こんな伏線は張らない」っていうのをやってくのも、エネルギー効率を一つ高める上で必要な事なのかなって思ってます。

実際のところ、例えば作者が「100」の創作エネルギーを投じて、「20」の作品エネルギーを持つ作品を作り上げたとしても、読者が受ける……受ける……何エネルギーって形容しよう……えっと……「何かを感じたよ」エネルギーっていうのは、僕多分これ半分の「10」にさえ満たないと思うんですよ往々。

いや、壊れるほど何かしても3分の1も伝わらないって歌にも有るじゃない? えっ? 古い? まじで? 古い? 古いか。でもまぁ、正直、作品を通じて自分が伝えたいことって、読者にはほぼほぼ通じてないです。
笑ってほしいところでは笑ってくれないし、感動してほしいところで感動してくれないし、考えてほしいところで考えてくれない。
言ってみれば、ここでまたエネルギー効率の話になるんですよね。如何に相手に(思惑が=エネルギーが)伝わる作品が書けるかという。これはモチベーションの話と違って、結構技量的な部分のセンスの話なのかなって思っていますし、でも工夫次第でいくらでも改善できるポイントでもあると思うんですよね。

ほら、「頭のいい人の話し方」とか「伝わりやすい話し方」みたいな本が流行ったことあったじゃないですか。

※参考:↑頭がよくない事がよく分かるとりとめのない会話の例

あんなのと同じで、こっちの伝えたいこと、まぁ思惑ですよね、こう感じてほしいっていう。
その技量を高めていくのも一つの手で、
たとえば「20」の作品エネルギーで「5」感動させる人と、
「10」の作品エネルギーで「5」感動させる人がいれば、後者の方が楽ですよね。

たとえば、小説の例で言えばですけど、分かりづらい語彙を避けたり、長い文章を避けたりっていうのは一つの効率化の方法だと思うんですよね。

使いたいんですよね、語彙。何かかっけーし、一般的な言葉だとニュアンスが違くて、適切な言葉、表現を使いたいって思うんだけど、それが読者知らないと結局そのニュアンス伝わらないし、辞書引いてもらう手間もどうなのって所なんですよね。
でもまぁ、勿論ケースバイケースですよ。というか、この効率自体、読者層に非常に大きく左右されるわけで、ようはターゲットに照準を合わせなきゃねってことも一つの話なんですよね。
児童文学と純文学とで同じ文章表現でいいはずないし。

また、この感動のエネルギーっていうのは面白いもので、まぁ作者の創作エネルギー以上の感動エネルギーはまず生まれる事は無いのですが、でも読者の「琴線」に触れたりすると、これが化学変化を起こして新たなエネルギーを生み出したりするんですよね。

子供を持つ母親に親子の感動話を見せたら、実際本人が感じてる本当の感動以上に、自分とダブる部分が出てきてすっげー泣いちゃう、みたいなのをよく見るじゃないですか。主に自分の母親で。その時、「ああ、母さんも涙もろくなる歳になったんだ。自分もそれだけ大人になったんだ」って僕も感動するとかしないとかアレこの話今関係ないやいい話だけどどうでもいいや。

ともあれ。

じゃあ、見る側が何で化学反応を起こしてエネルギーの爆発が起こるのかってところなんですが、こいつはもうどうしようもないなって思ってます。
それが分かれば世の中売れっ子クリエイターだらけだよって話で。
僕もそれは分からないです。

僕自身「これは自信作だ!」って言うのは大体人気出ないですし、「うーん、納得いってないなぁ……」みたいな作品が人気伸ばしたりしますし。もう、ほんと訳分からんです。全く。

じゃあ、これまでのエネルギー効率云々の話って意味無いんじゃない?って突っ込まれそうですが、そんなことはないですよ!

ようは、多く書ければそれだけ見る側に伝えられるエネルギー量も増えると思っていて、エネルギー量が増えればその爆発の可能性だって上がると思ってますし、だとすればエネルギー効率を上げるっていうのは、やっぱりクリエイター側にとっては一つ重要なポイントだと思ってるんです。

とか何とか考えながら、僕は日々小説の執筆を続けてきています。
皆さんにもっと楽しんでもらえる作品を書けるように、これからもエネルギーを蓄えてしっかり取り組んでいければいいなと思っております!!!





……あれ、ひょっとして……こういうこと考えている時間って、創作エネルギーにさえ還元されなくて、ものすごくエネルギー効率悪いんじゃね……?(震え声)

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下の記事めっちゃ長かったから今北さんのために5行でまとめたよ。

・Transfurってサイトがあるよ
・transfurはTransformationとFurのカバン語だよ
・意訳すれば「獣化」だよ
・pixivのタグでtransfurって使われてるのはこれが語源だよ
・TFはTransFurの略じゃないよtransformationの略だよ

これ試験に出るから(何の)

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はじめに

これ、「日記」ジャンルなのかなぁと思いつつ、適切なカテゴリが思い浮かばなかったので。。。

このサイトをご覧頂いている皆様にとって「transfur」や「TF」という言葉は、よく目にする言葉だと思います。

皆さんがpixivで絵や小説を探すときには「transfur」というタグで検索をかけると思いますし、「TFシーン」とか「オオカミTF」などという言い方をネットですることは、昨今のこの界隈では珍しいことではなくなりつつあると思います。

しかしながら、最近この二つの言葉の意味について、誤解して利用されているケースが見受けられる事が増えてきました。

言葉というのは時代とともに意味は変遷していくものだと思っていますから、それを悪い事とは思わないのですが、とはいえ、言葉の起こり、言葉の意味、それを取り巻く状況を理解しないで使っていると、自分の使っている言葉と相手が使っている言葉で同じ言葉なのに意味が違うということで、思わぬ軋轢を招く事にもなりかねません。

そう言った事情も踏まえて、誰かが一度、そのあたりの事をしっかりとまとめなければならないなと感じていましたし、まとめてほしいなー誰かWikiFur辺りに書かないかなーでも書いたらケモノジャンルの一部ってのを認めるみたいでやだなーでもなんとかしないとなーうーんうーん誰か何とかしてくれないかなー。

って思っていても仕方ないですし、だとしたら、このジャンルの歴史の半分くらいは見てきた、僕が一度書いてみるのがいいのかなと思いまして、今回のこの記事を書くに至りました。
(本当はこの辺り書くのに僕よりふさわしい人、何人か心当たりあるんですけどねーチラッチラッ)

という事で、思い出話的にこれまでの事を振り返りながら、言葉の意味について捉えていければいいなーと思っています。

注意!!!:以下の内容はなるべく不確かな情報を書かないようにしていますが、その情報に対する捉え方自体は私の主観によるものです。異なる視点でこのジャンルに携わってきた方にとっては、また見え方が違っていたと思います。その事を重々承知の上でご覧いただければ幸いです。

あと、思い出話めっちゃ長いから、うっとうしい人は「本題聞きたい人」でページ内検索かけてスキップしてね。

はじめにのちょっとあとで、本題のちょっとまえ

しかしまずは、一から十までを僕自身の力で語るのは困難なので、既にまとまっているページを流用して、簡単に事情を御理解いただくのが良いと思い、一つのページを紹介させていただこうと思います。

100%正確な解説ではないのですが(尤も、100%正確な解説なんてどんな辞書のどんな言葉にもありませんが)、transfur、TFという言葉の持つ意味、状況としては、以下のページをまずはご覧いただくのが良いかと思います。

http://dic.pixiv.net/a/TF

この記事をお読みいただければ分かると思いますが、ざっくり言うと、
・transfurは「獣化」
・TFは「変身全般」
という明確な使い分けがあるのが分かると思います。

昨今多い最大の誤解(だと私が感じているもの)は「"TF"は"transfur"の略」であるということです。

しかし、先のページに書かれている通り、「"TF"は"Transformation"の略」であり、本来的に言葉の意味としてはtransfurとTFは繋がりは無いのです!(なんて言っちゃいましたが、まぁ、正確には繋がりあるのですが、それは後々)

twitterなどでその誤りを指摘したりすると、驚かれることも実は少なくありません。

それだけtransfurという言葉、TFという言葉が浸透しつつあるという事なので、このジャンルを広めることに努めてきた私としては、まぁ、何と言うか、「不幸中の幸い」ならぬ「幸い中の不幸」とでも言うべきことかなんというかかんというかうんぬんかんぬんどーのこーの。

さりとて、その誤解だけを解けば僕は満足かというと、そういうわけでもないわけでして。

"Transfur"はいつからジャンル名になったのか
意味深なタイトルですねーなんでしょうねー。

このブログのコメントとか拍手とかでも、Twitterとかでも、「Transfurというジャンルを知りました!」「好きなジャンルはTransfurです!」と仰る方がよくいます。

気分を悪くしないでくださいね。

ぶっちゃけますよ。

Transfurはジャンル名じゃないぞ。

ちなみに言うと、

日本以外では違う意味でとられて通じないぞ。

いやまぁ、現実的に、昨今はジャンル名として扱われ始めましたし、それでこのジャンルが広まるのであれば、僕は止めはしないし文句は言いません。

しかし、この言葉の持つ所の意味を受け止めた上で、ジャンルとして扱ってくれると嬉しいなと思っています。

そういう意味で、まずはこの言葉の起こりから語ってみるのが良いかもしれません。

Transfurのはじまり
このころはまだ私がインターネットを始める前のため、正直に言えば正確に把握しているわけではありません。

しかしながら、色々知っている限りの知識と、見てきた情報を照らし合わせながら、なるべく不確定な情報を省きつつ、語っていこうと思います。

恐らくこのインターネットという界隈に置いて、もっとも最初にtransfurという言葉が登場したのは、1998年11月1日、獣化イラスト投稿サイト(という呼称も正確ではないのですが、端的に言えばということで)「Transfur」がスタートしたことにはじまると思います。

もしかしたらそれ以前にも使われていた可能性は否定できませんが、15年以上前の話を今となっては掘り起こすことも出来ないので、正直言ってどうしようもありません。ご存じの方がいればご教授いただきたいほどです。

さて、このTransfurという言葉。

長々とひっぱってやっとその所以を語るのですが。

この言葉自体は以下の二つの単語から作られた造語、言わばかばん語であります。

Transformation(変身)
Fur(毛皮)

つまりTransfurとは「Transformation Fur」=「変身毛皮」となるのです!

……まぁ、んなわけなくてですね。

(どうでもいいけど「変身毛皮」ってドラえもんとかにありそうよね。「変身毛皮~(CV大山のぶ代)」)

"Fur"という言葉は、「毛皮」自体ではなく「毛皮の」という意味ももちまして、転じて日本で言うところの「ケモノ」とか「もふ」の様な感じに近い意味合いで用いられていると思ってください。

(↑多分この説明が、今回の記事の中で一番乱暴な書き方だと思います……事情が大分違うの分かってるけど、そこを細かく論じ始めようと思ったらケモノ界隈とか海外の事情とか色々調べなきゃいけなくなってきてキリないからこれで勘弁。。。あぁ、獣化薬を投げないで!)

つまるところ、「毛皮を持つものへの変身」=「動物への変身」=「獣化」を指すと、ざっくりとらえていただければいいかと思います。

ニュアンスの違いはどんな言葉を和英、英和するときでも付きまとう問題なので、「Transfur=獣化」では完全には無いと分かっていますが、遠いニュアンスではないのでこれで押し通します。

(あと、一応、既存の英単語であるtransferにかけてはいると思うのですが、この言葉の意味は「移動」「転送」とかなので、直接の関係性は無いはず……もしかしたら、もしかしたらの推測ですが、transerの誤字として、transfurと書いてしまうことは英語圏では少なからずある事なので("transfur"でtwitterを検索すると結構引っかかる)、もしかしたらそこから着想したのかもしれません……もしかしたらですが)

話を戻してTransfurというサイトについて
さて、1998年に登場したこのサイト。

これ以前には「獣化」をメインとした大型サイトは存在していた記憶は無く、まぁ個人サイトとかはあってそこに色々な人が投稿したりはしていましたが、こういう多くの人が集まるサイトというのはおそらく初めてだったと思われ、さまざまなイラストが投稿されました。

しかし、このサイトが登場して、そしてほんの数年前まで、transfurという言葉は「このサイトを指す言葉」以外の意味で用いられることはありませんでした。

そして、日本以外では現在でもこの意味以外で用いられることは"ほぼ"ありません。
("ほぼ"です。"まったく"ではありません。でも"ほぼ"です。)

ちなみに当時、日本の方もこのサイトに投稿していましたが、それはすなわち日本国内ではまだこのジャンルは未開と言ってもいい状態で、獣化をメインとしたサイトはほぼありませんでした。

しかしながら個人サイトとしては、Transfurに投稿していた方が(多分)2003年になって日本向けのサイトを設立(R-18のイラストサイトであるため、ご紹介出来ないのがもどかしいのですが……)。更にそれを一つのきっかけとして、ウチからもリンクさせて頂いておりますEDMOL LIFEのEDMOLさんが変身絵を描き始めた事で、日本でもこのジャンルが広く認知され始めるきっかけとなりました(僕はこの直前くらいからROM専でうろうろ)。

ちなみに、この時点で獣化(正しく言えばまだ「獣化」という言い方さえ安定していない時代)というジャンルが日本でほぼ確立し出したころと言えますが、海外サイトの影響がやや残る中で発生したイラスト側とは違い、小説ジャンルは別個の経緯を経てきました。

冬風書館というサイトと狼の眉というサイト
時を少しだけ巻き戻して。

2000年ごろ、つまり今から約13年前。

日本のインターネット上には「獣化」を専門とした小説サイトが無い時代。

やっぱり、イラストと同じで、個人サイトや某掲示板の某スレなどで「動物への変身をテーマとした小説」が書かれることは有っても、メインで扱っているサイトは無いという状況でした。
(実は獣化を語る上で欠かせないサイトがあるのではありますが、そこを語ると本当に長くなるので、割愛です。ごめんなさいごめんなさい。あぁ、獣化薬を捨てないで!)

しかし、その状況の変化への足音は実はこの前年から聞こえ始めていました。

1999年9月9日、さまざまな"変身"を題材とした小説サイト「風祭文庫(年齢制限注意!!!)」がサイトをスタートします。

いわゆる個人サイトの延長線上ではあったのですが、管理人の風祭さん、そして投稿される方の書く小説の量が膨大であり、一躍多くの方が集まるサイトとなります。

そんな中、2001年ついに風祭文庫で「獣変身」と称し、動物への変身をメインとした小説を一つのジャンルとして扱い始めます。

風祭さん自身の手による作品が多いのですが、風祭さん以外の方も投稿するようになり、少しずつ認知が広まっていきますが、しかしこのサイトは「獣化」に重きを置いているサイトではありませんから、頻繁に作品が公開されるわけではありませんでした。

そしてそれから約4年の月日がたち、ついに2005年1月2日、獣化小説サイト「冬風書館(年齢制限注意!!!)」が、1ヵ月半後の2005年2月16日に獣化情報ブログ「狼の眉」がスタートします。

ここで、掲示板やチャットでの交流が活発化し、獣化イラストを書いていた方も訪れるようになり、また、これに感化されて獣化イラストや獣化小説を書き始める者が大きく増え(何を隠そう僕もその一人ですから)、獣化はいよいよ一つのジャンルとして大きく歩み始めたのです!

(と、僕は勝手に思っていますが、この辺り実は結構意見分かれるんですよねー。というか、獣化というジャンルの黎明期がいつなのかって、ほんと定まってないっす。2005年説、2009年説、まだ黎明期だよ説、などなどなどなど。みんな見てたサイト違うし、何を持ってジャンルの確立とするのかって話も難しくて。イラストでは先述のTransfurに上げてた某氏やEDMOLさん、小説なら冬風書館、情報交換なら狼の眉が大きな本流として確立しつつあったってだけで、僕の知らないところで他にもサイトが有ったと思いますし、というか僕が勝手にこれを本流って読んでるだけだと言えばだけなので。。。というかぶっちゃけ、ここまで獣化をジャンルだと行ってきましたが本音言うと僕は獣化はジャンルじゃないと思うわなにをするんだやめろくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」)

しかしながら、獣化界隈に人は増えましたが、実はこの人が増えたというのは「チャットに獣化好きが10人以上集まった!」というレベルの事を言っているのでして、今のように「獣化好きが100人規模でtwitterで会話してる」現状とはまだまだ、まだまだまだまだ開きがあります。

そして、2005年に一気に増えた獣化の絵描き、物書きは時間が経つにつれ徐々に姿を消していき、2008年ごろにはすっかり落ち着きを迎え、これらのサイトが登場する前の時代まで、活況は薄れてしまいます。

しかし、この獣化界隈の落ち着きと並行して、日本では後に巨大サイトとなる、有る一つのコミュニティサイトが誕生していたのです……!

pixivの誕生
2007年9月10日。そう、言わずもがな「pixiv」が誕生し、瞬く間に多くの絵師様がpixivに流入を始めたのです!!!

じゃあ、獣化界隈からの人も大量に流入したかと言えば、実はそうでもなく。

しばらくの間、pixivで獣化という単語を検索しても、引っかかるのはだいたいいつも同じメンバー。徐々にこれが加速し始めるのには2009年中ごろまで待つこととなります。

しかしながら、pixivのタグ検索には一つ、何がありました。

それはこの獣化というジャンルが「他のジャンルとすみ分けるための明確な言葉がないということ」でした。

そして生まれた「transfur」タグ
[本題聞きたい人はここまで飛んできて。]
はい、すごい話長かった。
すごい話長かったよ先生。

というわけで、本題ですが。
pixivではタグ検索をすることで好みの絵を探すというのが、一般的な検索方法ですよね。

ところが、「獣化」で検索をかけると、「人間が動物に変身する絵」に混じって「人間に動物の要素を合わせてデフォルメした絵」、いわゆる「擬獣化」が引っかかってしまう状況にありました。

これに「ぐぬぬ」を感じた獣化好きは「TF」タグでも検索してみるのですが、そうすると引っかかってくるのは「トランスフォーマー」。

仕方ない、TFの略称はトランスフォーマーが先に使ってた、仕方ない。素数を数えて落ち着くんだ。

とはいえとはいえ。

このままの状況だと目的の絵を探すのに、大量に目的外の絵がひっかかる中から探さなくてはならず、「これって、投稿サイトの意味無くね?」状態が続いていた中、ふとある時から、一つのタグが獣化系のイラストに付き始めるのです。

それが、「transfur」タグだったのです。

この瞬間の直前まで、transfurという単語は先述のサイト(と実はもう一つとあるイベントの名前でも有るのですが、既に存在しないイベントですし割愛しますね……)のことを意味していたのですが、この瞬間から、明確に「transfur=獣化」として扱われ始めるのです。

そして徐々に時間が経つにつれ、いわゆる「人間が動物に変身するイラスト」に、投稿者自らが「transfur」タグを付けるようになり、また、動物への変身が描かれたイラストにはtransfurタグが付けられていくようになります。

そうしていくうちに、元々の「Transfur」というサイトを知らない人にとっては、つまり言葉の生まれた経緯を知らない人たちにとっては、「transfur」という単語自体が「獣化」を指す言葉として捉えられ始め、現在に至った……というわけなのです。

なので、こうした経緯で誕生した言葉なので日本以外では「transfur」をジャンル名としては捉える事は無く、あくまで「Transfur」というサイト自体の意味しか持たないわけなのです。

ところで。

「transfur」ってどこまで「transfur」?

transfurタグを見ていて「アレ? これってtransfurなの? 違くね?」って感じるイラストにであったこと、有りませんか?

具体的に行ってしまうと、「ぬいぐるみ化」であったり、TF描写が無いものであったり……。

しかし、この辺り、非常にまだまだあいまいで、というか昔から書いてた人にとっては違和感があるのですが、前述の経緯から「変身自体を指す言葉」として捉えられ始めたりもしていて。

というのも、pixivで「TF」タグと住み分けをしたがっている「獣化」以外の「TF(変身)」ジャンルの人がいるわけで、結果的に「トランスフォーマー」との混在を避けるために、「獣化」以外の「TF(変身)」が流入をし始めている……という事情があったり、また先述の「擬獣化」との区別が(実は外から見ると意外と)区別がつかずに、混同されることもあったりするなど、まだまだ完璧な住み分けには至っていないというか、むしろどんどん住み分け出来なくなってきているというか……。

まぁ、それは有る程度仕方がない事なので、しっかりお互いに空気読んで、悪くならないように適度にいい感じでやってこうねとしか言えないのが人間関係である。である。

しかし、一方で本筋の「transfur」でも、「あれ……trans"fur"だよね……これにつけていいの……?」みたいなのも結構あるんじゃないかとおもいます。

・鳥とか
・トカゲとか
・カエルとか
・魚とか
・虫とか
・恐竜とか
・ドラゴンとか
・ポケモンとか
・悪堕ちとか

およそ「Fur」とは程遠いいきものへの変身にも「transfur」タグが付けられることはままあります。更にはほとんど動物形態じゃない、人間の面影が大きく残った状態への変身にも付けられたりしています。果たしてそれはどこまでOKなのでしょうか?

答えを言うと「答えは無い」です。

うん。

正直線引きむずかしいですよね、これ。

とはいえとはいえ、一応のラインが無いとイライラがあると思いますので、一応の基準として考えてほしいと僕が個人的に思っているのが、そうあのサイト「Transfur」です。

「Transfur」では、変身する対象をSpecies(種)で分類しています。
つまりここに載っている種については本家「Transfur」が「認めている」と捉えてもいいわけです。
中には「Demon」「Mermaid」「Centaur」もあって「いやだから住み分けしたいんだけど」ってツッコミもありそうですが、でもこの辺りはこの辺りで好きな人がいるってこと考えて、そしてそれを「Transfur」が認めているんだから、さ、ほら、ね、ほら。

おわりに
これ書くのに3時間半ぐらいかかったんだけど……めっちゃ頭痛いわ……

げほんごほん。

何だか色々とりとめもなく語ってみましたが、そして主観が大いに入りこんだ文章でしたが、これを読んでいただいて、少しでも「言葉の意味」について興味を持ってもらえれば、きっと国語がもっと面白くなると思……違う違う、獣化がもっと面白くなるのかなと思っています。

とはいえとはいえ、別にがんじがらめに「獣化とはこうあるべきだ!」って縛るつもりは毛頭ないし、というか、それ論じ出すと、面倒事になるって、おっさん、知ってるから。

ただ、語源がこうだから、こう思う人がいるんだ、っていうのを知ってる事で、見える世界がグッと変わってくる、僕はそう思っています。

これからも末長くこのジャンルが続いていくためにも、みんながこう言ったことに興味を持ってくれたら、僕は嬉しいなと思っています。

以上、長文失礼しました&読んでいただいた方ありがとうございました!

拍手[41回]

どうも僕です!

これまで http://wildwind.okitsune.com/で長く運営を続けてきましたquadruplus!ですが、今後はこのblogでの運営に移行させていただく事に致しました。

実は昨年末にリニューアルオープンを考え、新しくhtmlを一から作ったりしていたのですが、急きょ仕事が忙しくなり、このままではサイトの運営がままならないと考え、長く、そして皆さんに楽しんでいただけるサイトを提供していくために、今回ブログへの変更を決意するに至りました。

思えば2005年9月14日、「ウィルド・ウィンド」という名でこのサイトがスタートした当初は、ブログでした。その後何度もリニューアルを繰り返しながらも、ついにもうすぐ7年半がたとうとしています。最初の読者層だった当時の中学生、高校生は、今は大学生であったり、既に社会人になっている世代です。次代の移り変わりを強く感じています。

そうして世代が移り変わりながらも、獣化というジャンルに新たに触れる人が今後も増えていく限り、というよりもむしろ増やしていきたいという思いを持って、宮尾武利はこれからも獣化というジャンルに取り組んでいきたいと考えております。

まだまだ至らぬ部分がありますが、これからも精一杯やらせていただきますので、よろしくお願いいたします!

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プロフィール
HN:
宮尾 武利
性別:
男性
自己紹介:
東京都出身。
北海道在住。
(現在一時的に埼玉県在住)。
28歳。
普通の会社員。
しかしその実態は、獣化小説を書いたり、獣化情報を紹介したりする、獣化のおっさんなのだ!
2005年5月より情報紹介活動スタート。
同年9月より獣化小説の執筆活動開始。
やんややんやで現在に至る。
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